イヤイヤ期の共感のしかた3つ
こんにちは!
連休明け、平成最後の年末に向けて通常の締めくくりが始まりました。
おこさんのイヤイヤはいかがですか?
イヤイヤ期はよく共感してあげてください!って言われます。
そしたらヤミクモに共感しちゃわないでしょうか。
良かれと思って。
「共感」、意識して行ってゆくことで、イヤイヤ行動をもっともっと楽に過ごして行きましょう。
以下、イヤイヤ期の共感の仕方について学んでみましょう!
思いを代弁する
お子さんがイヤイヤして何かを訴えてきたら、直ぐにママがお子さんの気持ちを代弁してあげましょう。
イヤイヤ期は言葉がまだ十分に使えないために自分の思いをうまく伝えられない葛藤で現れるとも言われています。
イヤイヤ行動が始まったらすぐに、
「痛かったね」
「つらかったね」
「ビックリしたね」
「使いたかったね」
「悔しかったね」
など、「イヤ」以外の言葉で、今のお子さんの思いを代弁してあげましょう。
それだけでもお子さんの葛藤が一瞬開放されますし、そういった状況に対する気持ちはその言葉か!とお子さんが言葉を覚えるチャンスにもなります。
その感情を言葉で表現できるようになれば、葛藤がリリースされやすくなります。
更にこのとき、可能な限り1語の形容詞か2語文(主語と術語だけ)でいいましょう。
この時期のおこさんの言語理解能力は、単語(1語文)かせいぜい2語文です。
子供が理解できる言葉で表現しなければ、子供には、共感が伝わりません。
イヤイヤの時は特に感情的になっているので尚更です。
3語文以上で、早口だったり、お子さんの泣き声でかき消されるような言い方をすれば、お子さんは落ち着くどころか、余計訳がわからなくなって行動に拍車がかかってしまいます。
理由を聞かない
そして、これが大切ですが、それ以上(「思いを代弁する」参照)の共感はしません。
できるだけ気持ちを受け止めようと、
「やだよねぇ」
と言うところまでは、いいですが、
「どうしてイヤなの?」などと、理由は基本聞きません。
聞かないようにしましょう。
お子さんを余計混乱させてしまいます。
パニックを大きくしてしまいかねません。
理由が言える客観性や言語能力があれば、イヤイヤせずに状況を説明できるものです。
理由が冷静に言えるということは、後々のリジリエンスという生きる力の指標になる能力に繋がるとも言われています。
ですが、この発達段階のお子さんは、客観的に考える脳の前頭前野の発達にしても、それを言葉で言うための言語脳の発達にしても、未熟です。
今まさにそこを育んでいるから、言葉にして言えないから、イヤイヤしています。
リジリエンスは、もう少し大きくなってから培うことにして、第一反抗期では理由は聞かないで、まずは気持ちが言えることを目標にしておきましょう。
(日頃の冷静にお話できるときに理由を聞くのはどんどんしてください。ここでは、イヤイヤでパニックになりかけているときの話です。)
「共感=それしていい」ではない
「共感」をする際に絶対忘れてはいけないポイントがあります。
「共感≠それしていい」つまり「共感=それしていい」ではないということです。
この方程式に常に意識的になりましょう。
共感は、上っ面だけではなく心から共感してあげたいし、できますよね。
ですが、親は、ママは、同時に、気持ちはよくわかるけどしてはいけないことはしてはいけない、ということを毅然と、でも怒らずに、お子さんに理解できるように言えることが必要です。
どんなにしたいと思っても、やっていけないことはやってはいけない、そういうものがあるということを、毎回のイヤイヤでおこさんが学べるようにしてあげましょう。
ちなみに、お子さんがこの方程式を「共感=それしていい」と間違って覚えてしてしまうと、
共感しているのにも関わらずイヤイヤ行動がちっとも改善されない、
それどころかもっともっと癇癪を大きくしてゆく
状況を招きかねません。
ママもお子さんもドツボにはまるイヤイヤ期のパターンへの近道まっしぐらです。
そして、それだとママもお子さんも本望でなくなります。
「その気持ちはよく分かる!けれども、その行動はしてはダメ! こうしよう!」というメッセージを毅然とした一貫した態度でおこさんに伝えてゆきましょう。
毅然とした対応や一貫性については、また別の機会に学びましょう。
さらに、平和的に根拠をもって解決したいので、親は、どうしてそれがダメなのかコンコンと長い文章で説明(説教)をしてしまいがちです。
お子さんは今イヤイヤでパニックに近い状態です。
言語の理解も単語か2語文くらいの時期です。
怖い顔の大人が、長い文章を目の前で連ねている状況は、1つも意識に入ってこないどころか、イヤイヤパニックに拍車をかけると念頭に入れておきましょう。
いかがでしたか?
共感上手になっておこさんと笑うイヤイヤ期を手に入れてくださいね!