こんにちは!
秋の虫の音が聞こえてきた8月の終わり、お子さんといかがお過ごしでしょうか。
最近、子育て記事の連投ですが、「もっともっと幸せになる」大人のあなたの日々のための記事も書いていますので、そちらは、「マガジン」にまとめたので、そちらを読んでみてくださいね!あなたの今日がいろいろな視点を持つことでもっともっと豊かになりますように。。
で、またまたですが、今回も子育て関連の記事を綴らせてください。笑

子育てで乳幼児教室をしていると、ご両親が喜んでくださる、魔法の呼水(言い方悪くてごめんなさい!)の言葉があります。
それは、「社会性を育む!」です。
なんだか、よくわからないんだけど、「社会性」って言葉を使うとママやパパは安心するのでしょうね。
(親としてちょっと前までだったら気持ちがわかります。)
その言葉に惹きつけられて、体験に来てくださったりするご家族も少なくなかったように思います。笑
勿論、私の教室では、レッスンの目先のテーマは英語だったり、音楽だったりするのですが、乳幼児期にそれを「真のゴール」とするのは、完全同意できなくて、私としては、そう言った目先のテーマを獲得する素地を育むための「人間(脳)の発達」を支援させていただき、その結果として目先のテーマの上達を喜び合う、というスタンスをとってきました。
よって、私の教室では、文字通り、「社会性を育む!」をHPなどで標榜しており、「社会性」について、特定して、それをレッスンの中で獲得していただくようにご家族を導かせていただいていました。
そこでなのですが、あなたは、幼児の「社会性を育む!」と言った場合に、それを突き詰めて考えてみたことありますか?
親として、講師として、教師として、教室として、あなたの思う幼児の、学童の社会性ってなんでしょうね?!
そして、まるで、「適齢期がきたら結婚しなければならない、子供を持たなければならない」の呪文のように、子供は、「社会性を養うのが良いことだ!」って盲目に思っていたりしないでしょうか?
昨今は、いろんな多様性が受け入れられつつある世の中になっていますよね。世界的に。
「社会性」を育むというと、「良いことだ!」って自動的に思いがちだけど、その社会性って、これみたいに、「会社員になるための」とか、「20年後に社会的に優位なところにいる」とか、社会性を求める時の前提自体が、これからの未来では次第に「あり得なく」なる状況で、世界的に研究され流布されていることに、意識的になった方がいいと思うのです。
もし、この研究の「社会性」のゴールが前提となるような社会性ならば、「社会性を養うのが良いことだ!」って、それが正しいかどうかなんて、子供次第じゃないかなって警鐘鳴らしたいです!苦笑
それが前提の「社会性」ならば、必ずしも、「社会性」が育めない、としても、その子の価値は、命に匹敵して、同等ですよ、きっと。(言い切ります。)
社会性を育むことが、その「社会性の前提」が本当に、万人とって善なのか、ちょっと考えてみてくださると、今日からのあなたの子育てが変わってくるかもしれません。
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2015年にペンシルバニア大学で研究された、よりよく生きられる子供達にそだてるために、、の研究がありました。
2−3年前は、その記事がすぐに探せたのですが、今は、それ関連では、以下の記事しか探せませんでしたが、ざっくりとどんなものかご参考ください。
そこで「社会性」とほぼ同等の意義と思われる「社会情動スキル」の指標が提示されていたのです。
ここで、「社会情動スキル」とは、具体的にどういうことかというと;
・友達とのトラブルを自ら解決できる
・人の気持ちがよくわかる
・人とモノを共有できる
・自ら進んで友達と協力できる
・人を助けることができる
・人の意見を聞くことができる
・威張ることなく提案や意見を言うことができる
・友好的である
ということだそうです。要は、これが研究の評価項目だということです。
態度や社会性の素養が整ったお子さんは、その後20年間常に社会的に優位なところで過ごせているらしく、この社会性は、5歳までに決まると結論されていたと思います。
でもね、、ということで、この記事の前半の問いかけをしてみてください。
社会的に優位なところ、という前提に違和感を感じてしまうのです。
「社会的に優位なところ」の物差しは、何だろう。
人の気持ちがわかるようになる、ことは大切なので、そういう意味で社会性が大切だよ、っていうなら大切だな、って思うのですけど。
さて、家に帰らねば!ご飯のお支度です!笑
